(自称)日本で初めて博士課程後期の試験で補欠になった
先日, 多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程の試験を受けた.
その結果,補欠第二位という結果になった.
日本で初めて博士課程後期の試験で補欠になった人間ではなかろうか.*1
補欠とは, 辞退者が出た場合繰り上がりで合格になるというものである.
人生最大の難関を迎えた気分になった……
今回の結果について
今回,大学側が公表している情報はこちらになっている.
受験者数が18人,合格者が5人ということである.
倍率が3倍を超えていることに驚きを隠せなかった.数学科の博士後期課程は定員割れであることが多い.
補欠の結果がいつわかるかについては,以下のように書いてあった.
2月15日以降3月31日に辞退者が出た場合,電話で連絡させていただきます.
つまり,3月31日を過ぎるまで自分が合格か不合格か決まらない.
3月31日まで不合格かもしれないし合格かもしれない.シュレディンガーの猫状態だ.
これがかなり尾を引いて私の精神に影響しているのである…
補欠の悪影響
補欠ということはもちろん落ちている場合も考えられるわけで、2月に入ってから就活を始めた.
所属がないまま26歳の人間が渡り歩いて行けるほど社会は甘くない.
まえからフリーランスとして働いているので,中途採用で職をさがしていることについては何も悪くないが,毎回「もし多摩美術大学大学院に合格した場合,辞退させていただきます」と書いている.
つまり辞退することが前提の就活である.
こんな就活が成功すると思うだろうか.
私は不安でしかない.
補欠のメリットがあるのか?
また,博士後期課程の試験で補欠を作るメリットわからない.
不合格はまだわかる.自分が求められている人材ではなかったということだから.
補欠ということは,合格にすこし満たされていないが求められている人材であるということだ.
少なくとも私はそう思っている.
それに博士後期課程の試験を論文博士で受けている時点で,研究をしたいという意欲はあることはわかっていると思うし,何より落ちはしたが学振の書類*2も書いている.
それなのに補欠にするということがわからない……
なぜ定員を増やすということが行われないのか??補欠にするメリットは??定員の人数がそんなに厳しいのだろうか??
2017年度までは定員が7名いたが,2018年度から5名に定員が減っている.
つまり,7名まで今まで受け入れていたこともあったのにも関わらず今回合格者は5名なのである.
それでなぜ補欠を作る必要があるのか??理由を明示してほしい.
また博士後期課程を受験できるのは若くても24才以降である.
24才といえば一般的には働いている方の人数が多く,成人であるため所属がないと困ることが多い.
それ
にも関わらず, なぜ人によっては3月31日まで結果がわからないのか?理解に死ぬほど苦しんでいる……
まとめ
研究をしたいと節に思っており,やりたいテーマも決まっている.
それなのにも関わらずなぜ今まで博士後期課程でおこなわれてこなかった「補欠」ということを行ったのか.
多摩美術大学には二度とこういうことを行って欲しいとは思わない……
追記(5月17日)
博士課程後期の結果だが,3月31日までに結果がこなかったので,不合格になった.
1ヶ月過ぎてやっと立ち直ってきた.