REONALab.Blog

数学と芸術とプログラムについて日々思ったことを書いていきます、雑食。

40one'sでの展示について。

こんばんは。

これを書いている今はてっぺんが超えてまして、お酒も飲んでるのでだいぶ疲れてます

…笑

お酒を飲んでますが回ってないのでもう少し飲みたいなあという気分でもありますね。

まあ、それは記事とはなんら関係がないのでこれぐらいにしておきましょう。

 

3/17~20にギャラリー40で行われた、40one'sと云う写真展に出展してました。

plus-40.jp

 

展示した作品はこれです。まずは全体のイメージから。

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なにこれ!?と云う方がいらっしゃると思うので説明をば。

 

『曲線美と言われている体の部位は数学的に良い性質を持っているのか?』というテーマで実験と研究をした結果とマイルストーンの提示をしました。

詳しく話しますと、モデルさんに頼みまして、くびれやお尻、足といった曲線美と言われるところの写真を撮りました。プログラムで輪郭を検出させ、それに対してフーリエ変換という線からグラフを作る操作を行い、グラフができるのでそこから数式を求めます。

隣にある数式は、グラフの式になっています。(詳しい結果や元の画像はまた後で貼ります)

実はとある記事を参考にしてました。

 

ここで実は大事な点がありまして、それはこの研究をしていく段階でどこまでが写真なのかという話が突きつけられるところとこの実験自体は失敗だったということです。

まずは前者の話からしたいと思います。

 

・どこまでが写真なのか

デジタル写真になる前から写真のレタッチはありましたが、デジタル写真になってから特に様々な写真が生まれました。それゆえか生まれた問題が『写真の定義とは?』だと私は思っています。写真と動画の違いは?タイムラプスは写真なのか?などのお話はやはり良く起こる事でして… 私の中での写真の定義は決まっていまして、それは「視点を保存している画像」だと思っています。(これは私の考えなので世間で正しいとされているわけではないですし、押し付けるつもりもありません)

どういうことかと言いますと、動画は視点が一定に定まらないので写真ではありません。でもタイムラプスは常に同じ視点からの画像をつなげたものなので写真です。そして、私が作った、グラフの画像も視点は変わってないですし、少なくともphotoshopで行うレタッチと同程度のプログラム処理しか行ってないので写真だなあと思ってます。もっと言うなら数式自体がその視点も保存してるので写真です。しかし、あくまでそう思ってるのは私であって見ている人でありません。なので見た方がこれを見たときに写真だと思ったり、思わなかったりしたらなんでそう思ったのか?と問うことを実は暗に含んでいます。それをキャプションで書くべきではと思うかもしれませんが、あまりにも説明的ですし長いのでやめました。そういうことを考えながら実は展示しました。展示そのものも実験だったので、見に来てくださった皆様には申し訳ありませんという気持ちです。

 

・実験自体が失敗だった

どういうことかと言いますと、テーマは『曲線美と言われている体の部位は数学的に良い性質を持っているのか?』でした。このテーマからまず浮かんでくるのは「数学的に良い性質を持ったものとの対比」です。なので直線や円、球、ドーナツ(専門用語でトーラスといいます)などは良い性質を持っているので、それとの対比をさせたかったのですが,それらと対比できる数式、グラフを求めていてはなかったということです。

少し専門的な話なので申し訳ないのですが、グラフを作る時に点群で解析しないとフーリエ変換できませんでした(このプログラムでは)。つまりどういうことかと言いますと、直線ではなく、囲んであって閉じてあるものじゃないと求めたい数式が求められないということでした。しかし、今回のは体の輪郭を取っているのでもちろん囲めません。なので、今回のグラフの求め方は失敗だったのです。

 

(ここで話が区切れます)

 

多分、ここで失敗だったものを展示していいの?と思う方がいると思います。それに対しての私の答えは「展示してもいい」です。正確に言えば、実験は失敗していたけれど、私が思う写真としての完成度はすごく良かったので、これをちゃんと考えて展示に出すことはいいと判断しました。何より、私のやろうとしてることは少なくとも私が調べた範囲内では誰もやっていなかったので今試行錯誤して今じぶんが作り上げているところです。なのでもし実験の完成品を提示しようと思ったらいつになるかわかりませんし、私自身展示のアウトプットが下手だと思ってるので、その練習ができる機会がありません。なので、今回は主催の方の許可を得てこのように展示させていただきました。

この場を借りて稲葉豊さんに感謝を伝えたいと思います。

こういうことが背景にありました。

 

展示作品としての至らないことがあったと思いますが、いろんな方からアドバイスをいただいて次回の展示に生かそうと思います。

出展者の皆様お疲れ様でした!

 

またの展示の機会を楽しみにしていてください。

できれば全国で展示したいなあという希望を持っています。

 

 

(+α 展示した作品の紹介)

 

写真

 

 

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数式(元の出力したままのデータになります)

 

 

腰の数式

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お尻の数式

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足の数式

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